貿易事業を確実に成功させるために、悪質なフォワーダーは是が非でも避けたいですよね。
でもどのように「デキるフォワーダー」なのか「駄目なフォワーダー」なのかを判断できるか、いまいちわからないという人もおられるかと思います。
このページではどのように賢くフォワーダーを分別できるのか7つのポイントを解説しますので、どうぞ参考にしてみてください。
口コミや評判の調査
一つ目の方法は、気になっているフォワーダーの口コミや評判をネット検索することです。ビジネスフォーラムや専門のレビューサイトで他の事業者や顧客の経験談を確認したことはありますか?
チェックしてみて問題が多く報告されている企業であれば注意が必要ですが、逆に被害談やヒューマンエラーの報告が少ないフォワーダーを見つけられたならベストです。
もし貿易に携わっている友人がいるなら、そうした同じ業界の仲間に質問してみるのも効果的です。口コミが悪いフォワーダーだけでなく、良い評判のフォワーダーを紹介してくれるかもしれません。
信頼性の評価
物流フォワーダーの選定において最も重要な要素の一つが信頼性です。判断を誤って信頼性が低いフォワーダーに依頼してしまった場合、納期の遅延や商品の損傷が起きる可能性が高くなるからです。
当該フォワーダーがどれだけの信頼性を積み上げてきたのかを確認するために、過去の実績や取引履歴を調査してみましょう。
ただし、取引実績は各フォワーダーの方針によって敢えて伏せられている場合もありますので、ホームページに実績例がないからといって性急に判断することは避けてください。
一度、電話やメールで自社の地域周辺でお取り引きをしている企業があるかどうかをリサーチしてみることができます。どんな方法を使っても満足のゆく実績例が知りえない場合には信頼性が低いと判断できるでしょう。
認定とライセンス
適切な認定やライセンスを持っているかどうかも重要になります。あなたが取り引きをしたい貿易国とも法令や規制に適合しているかを確認し、権威性が備わっているパートナーを確保しましょう。
例えば、中国-日本間の物流で工場から配送先までのワンストップサービスを希望するなら、国際的な輸送や通関に関わるライセンスを所持しているかをチェックするのは賢明です。
トラブルが発生してからでは遅いですので、適正と見なせる資格を有していない会社は避けたほうが良いでしょう。
問い合わせ対応とコミュニケーション
電話やメールで事前にコンタクトを取り、担当者のコミュニケーション能力や対応の仕方を確認しておくことも大切です。
適切なコミュニケーションは、通常のブッキング時にはもちろんのこと、トラブルが生じた時にも迅速に問題を解決するために不可欠だからです。
取り引きする前からフォワーダーの対応が遅かったり、的確な回答を提供してくれないなら、貿易リスクが増大しかねません。気持ちよく連絡の取りあえるフォワーダーに任せるようにしましょう。
料金構造の透明性
フォワーダーが提示する料金体系が明瞭であるかどうかも慎重に精査しておく価値があります。
悪賢い業者の中には、徴収される必要のない費用項目を増やして、請求額をしれっと増やしているところもあります。
貿易条件に応じて負担項目が適切かを確認し、多少面倒くさくても相見積りを取れば、各社が提出した見積書の内容と金額を比較検討でき、全体の輸送料金が妥当であるかどうかを判断しやすくなります。
請求項目の数に差があったり、あまりにも料金が高すぎるような場合には、その理由をフォワーダーに再度確認しつつ誠意ある対応をしてくれるかどうかを注視しましょう。
顧客サポート
前述した問い合わせ内容とも近い要素ですが、もし物流プロセスで問題が生じた場合、フォワーダー側に早急かつ的確なサポート力が備わっているなら、自分自身の仕事のしやすさから納期日に至るまで多くの面でメリットの恩恵を受けられやすくなります。
逆に、サポート力がなければ余計な仕事やコストの出費が増えたりしかねません。
ブッキングを依頼する前の段階で、想定される問題や不安について提起し、フォワーダーの対応力やトラブルシューティング・プロセスを確認しておくことは知恵の道です。
困難な状況にも柔軟かつ迅速に対応してもらえるかをチェックしておきましょう。
ランキングの罠に注意する
物流業界のWEBページにも、時折ランキングを掲載しているものがあります。閲覧側としては信頼性やサービスの質を知りたいのでそうしたランキングページを参考にしたいわけですが、残念なことに、そうしたコンテンツはアフィリエイトフィー(紹介料)をたくさんもらえる業者を優先的に掲載している「広告」ページとなってしまっているのが現実です。
本当に良心的で使い勝手が良いかは、自分自身で上記のポイントを参考に吟味するのが確実な方法となるため、ランキングサイトは物流業界に関わらずあまり当てにしないようにして、バランスの取れた見方を意識することがコツとなります。
まとめ
いかがだったでしょうか?悪質な物流フォワーダーを見分けて貿易事業を成功させるには慎重な調査がどうしても必要です。
POINT
- 口コミ・評判はどうか?
- 信頼性はどうか?
- コミュニケーション能力はどうか?
- ライセンスを所持しているか?
- 料金体系はどうか?
- 顧客サポートはどうか?
- ランキングに騙されていないか?
以上の要素を総合的に検討するなら、信頼性の高いフォワーダーとのパートナーシップを築き、円滑で安定した物流インフラを構築しやすくなるでしょう。
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